地元で届ける 美味しいパンの味

今回訪れたのは、佐賀県嬉野市でパン屋さんを営む坂本様邸。
パン工房の隣に建つ、未来工房の家にお住まいになって１年半。その暮らしぶりを伺いました。

お店の名前は「パン工房さかもと」。
オープンして６年目を迎えるパン工房の店内にはたくさんのパンや焼き菓子がズラリと並んでいました。
季節ごとのパンや月替わりのパンなど、約60種類のパンが常時並ぶのだそう。
地元でとても人気なお店とあり、取材日も午前中から老若男女問わず次々に訪れるお客様。
顔なじみのお客様も多く、スタッフの方と仲良くお話をしながらパンを買って行かれていました。
地元で、お客様との交流を深めながら、たくさんの美味しいパンを届けていらっしるご夫婦。

いずれ地元でパン屋をしたいと、ずっと考えていたというご主人。
東京のドンクや田主丸のシェ・サガラなどで修行された後に、この地元、嬉野でお店を構えたそうです。
「店舗を出す際に、色々と建物を見て回っていた時に、
未来工房さんの展示場見学に行ったことがあったんです」とご主人。
展示場を見た時の、木の匂いと家の雰囲気に惹かれ、
夫婦共に未来工房で店舗を建てたい！と思っていたそうですが、
当時は予算が合わずに断念。そんな経験もあり、「家を建てる時こそは…という思いがありまして。
念願が叶いました（笑）」と、ご主人が嬉しそうに話してくださいました。

家族と一緒に過ごすゆっくりとした時間

パン工房の朝はとても早く、ご主人の起床時間はなんと午前２時半、奥様も４時頃には起きて一緒に準備をするのだそう。そんな朝の早い坂本様ご家族、家を建てるまでは近所に住むご実家で一緒に生活をしていたそうですが、忙しい時間の中でご実家に戻るのも大変だったようで「家族で食べる朝食や夕飯、家族での団欒も店内にある四畳半程の小さな休憩スペースでしてました（笑）」２人いらっしゃるお子さんも、宿題をお店ですることもあったそう。お店暮らしも、家を建ててから一変したそうです。「何より、家の中でゆっくりと生活ができるようになりましたね！」とご主人。お店が休みの日も、家族皆と家でゆっくりと過ごすことが多いのだそう。家族の団欒を「我が家」で出来るので、嬉しいですねと、とても満足されていらっしゃいました。

ご自宅は建築可能なスペースが限られていたのですが、家族とゆっくりと過ごせるシンプルな造りをテーマに上品で考えられた家になっています。打ち合わせの中で、そんなに多くの希望は無かったとのことですが、ご主人の希望でリビング脇に小上りの畳スペースが作られました。ここは朝からの仕事に区切りが付いたご主人がゴロゴロできる、憩いの場所なのだとか。「ここで休憩を取るんですが、たまに呼び戻されます（笑）」とご主人。タイミング良く（？）お店からインターフォンで呼び出しがあり、お店に戻って行かれました。

未来工房スタッフもちょっと驚いたのですが、ご自宅のインターフォンの呼出用子機を店舗に置き、自宅と店舗の無線機代わりに使用されていました。店舗⇆自宅との連絡もですが、店舗に居ながら自宅のインターフォンが鳴るのを受け取ることができるので、急な来客や宅配にも対応できて便利なんです！と店舗と併設された家ならではの使い方をされていました。

玄関の横には、知り合いに作ってもらったという枕木を使用した自転車置き場。可愛い白い柵と芝生が敷かれた庭など、少しずつ「我が家」のものが増えており、これからゆっくりと変わっていく我が家が楽しみですね。

（取材/2015年冬）