社員研修に行ってきました!(千年杉編)
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hit久留米展示場建築日誌 ⑫
工事は順調に進み、二階の木工事はほぼ終わりました。
この日は、階段を組んでいました。
階段の踏板に使うのは、栗材。
木目も柔らかさも、杉とはまったく違います。
そんな木材を使って、大工さんが手刻み(てきざみ)でつくります。はめ込んでは微調整し、微調整してはまたはめ込み・・
手刻みとは、機械を用いず、人の手と刃物で、木に掘り込みを付け、加工すること。
日本古来の伝統的な技術です。
残念ながら今は、機械を使ったプレカットが主流ですが、
未来工房では、のこぎりや鑿を使って人の手で内部を仕上げます。
なぜ、私たちが手刻みにこだわるのか?
自然素材である無垢の木は、自然素材だからこそ、一つ一つ違うくせを持っています。
立っていた木の、風や陽の当たり方、周囲の植生、方角などによって、木の内部にかかる力は変わるからです。
この力(くせ)を、いい塩梅に組み合わせるためにも、
大工の木を読む力、そして図面に表れない微細な寸法を合わせる力が必要です。
無垢の木は手刻みでこそ活かすことができる、とも言えるのです。
「刻(きざ)む」には様々な意味・用法があります。
野菜を刻む、時を刻む、心に刻む、名を刻む・・・
大工の手加工を「手刻み」と呼びならわすのは、単に刃物を使うからだけではなく、
この組み合わさった木が、木の年輪という時と、手刻みによってこれから生かされる時とを、
積み重ねられるだけの強さを持っているからなのではないでしょうか。
私たち工務店には、大工が腕をふるうことのできる場をつくる責任があります。
1500年の時を受け継いだ大工の技術を、さらに後世に受け継ぐためにも。