家づくりの本 NO.49 に掲載されました!
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hit久留米展示場建築日誌 ⑩
一階の床貼りが始まりました。
板の並び、板と板の継ぎ目、床全体を見たときにもっとも美しくなるように。
どんな家をつくるときも、未来工房の現場監督や大工さんは、
材料をとてもとても大切に扱います。
床材はすべて中表にして積み上げます。
裸足で乗るなどもってのほか、表面に道具を直接置くこともありません。
貼った床はすぐに養生され、次に陽の目を見るのは完成のとき。
完成まであと数ヶ月、陽の光が揺らぐ木目を楽しみにしていてくださいね。
そして、少し設計士による材料選びの話を。
ここは「住宅展示場」です。
でも、材料を選ぶ際に設計士がこだわったのは、
一点もののスペシャルな良い材料だけを奮発することではありません。
お金をいくらでもかければ、高品質と言われる吉野杉や秋田杉を使うこともできれば、人間国宝のような大工や左官によってつくることもできます。
でも、これから家を建てたいと思う人に、ちゃんと供給できるもの。
高価格になりすぎず、ちょっとがんばれば手が届くもの。
そして、地域の経済循環も生み、地球温暖化防止にも寄与できる、
もちろん、そこに住む家族が長く愛着をもって使い続けられるもの。
それは、この北部九州の地で育った材料と職人がつくるもののはず。
この展示場では、構造材には熊本県の球磨杉、板材には八女杉を中心とした筑後川流域材を使用しています。
様々な角度から考え合わせ、自信をもっておすすめする材料です。