現場監督通信vol.8 「塗り壁施工」
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現場監督通信vol.7 「一枚板のカウンター」
自由設計の未来工房では、お客様のこだわりがいろいろな形で現れます。
その中の一つ「一枚板のカウンター」をご紹介します!

お客様のこだわりの、耳付き一枚板。楠(くす)を使用しています。
「耳」というのは、この一枚板の外側、木の皮の部分のこと。
この木がどんなふうに立っていたのか、想像してしまいますね。
もちろんこの一枚板、すぐに取り付けできる状態で現場にやってくるわけではありません。
現場で大工さんと、この一枚板のどの部分を使うかを決めていきます。
木目や色味、サイズ、もちろん取り付け位置も合わせて考える大工さん。

耳つきの板は、まっすぐ加工された集成材と違い、木の自然な形、曲がったままの形なので、
まず、さしがねや巻尺を使って基準のラインを出します。
基準のライン(墨出し)は床に対して平行に、壁に対しては直角になるように。
「さしがね」は、単なる直角の定規であるにもかかわらず、大工さんが使うと、途端に万能になります。


そして、鑿や金槌といった手道具を用いて加工します。
この世に二つとない一枚板。もちろん加工を失敗するわけにはいかないので、神経を使って慎重に行います。





大工さんの手仕事のほとんどは、完成後に確認することはできません。
細かな数字の積み重ねが、美しい仕上がりにつながっていることを、私たち現場監督は知っています。
こんな手仕事をたくさんの方に見ていただきたいと思って、ブログを書いていますので、
今後の記事も楽しみにお待ちください!