「今」を遺す~コドモサイズソング開催しました~
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未来工房の森ができるまで
先月オープンした佐賀展示場「未来工房の森」。
今日はどのようにしてガレージが森になったのかをお伝えします。
もともとのガレージはこちら。
未来工房の森は、普段の暮らしではあまり考えることのない、
でも、私たちの暮らしと大きく関わっている山や森について、
まちに暮らす皆さんと考えられる場所にしたいと思ってスタートしました。
最初に描いた予想図がこちらです。
この実現にあたり、本物の森を想像できるように丸太を並べるのが一番の悩みどころでした。
森をイメージできる形で設置するには…
初めての試みですので、スタッフみんなであれこれ思案しながら進めていきました。
取付のイメージが固まったころ、八女から樹齢20~40年ほどの杉が届きました。
普段家づくりでは、しっかり乾燥させた木材を使っていますが
今回はこの森のために切った、切りたての丸太でしたので
抱えてみるとその重さにびっくり。
こんなにたくさんの水分を蓄えて、山を支えているんだなぁと実感しました。
そんな重たい丸太を数人がかりで立ち上げ、未来工房の森となったのです。
オープン当日にお越しくださった方には、マスク越しでも感じられる香りや
木肌の柔らかさなどを感じていただきました。
また森の中には森やについて学べる「森林の国ニッポン」を展示しており、
日本の森の変化や、私たちの暮らしとの繋がりに「へぇ~」と驚く様子も見られました。
ご来場いただいた皆さんとお話する中で、山の大切さ、木の大切さはもちろんご存知の一方で、
そのために「木を使うこと」の大切さは知らなかった、という方が多くいらっしゃいました。
大切だから遺していく、という考え方はとても自然なことです。
しかし林業にとっては、成長した木を伐採し、また新たな木を植える。
このサイクルが大切なのです。
私たちがまずできるのは、伐採した木を使い、山に還元すること。
いまいちよく分からない、という方は、ぜひ未来工房の森へ遊びにいらしてください!