耐震構造の実験始まりました。
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足もとから、健やかに、にこやかに。
生活の基盤とも言える「衣食住」。食事は体に栄養を行き渡らせ、住まいは身を守る安らぎの場、衣類は体温を調節し体を保護する。
でも、役割だけでは味気ない。そこに、喜びや楽しさ、心地よさを、心と身体が素直に感じられたなら、それが生活をつくる最良の選択。
一日中素肌に触れるものだけど、値段やデザイン重視で選ばれることが多い靴下。そんな身近なアイテムについて、靴下専門店「六本松のくつした屋さんHow’s That」店主の綾部夫妻に、素材やものづくりの視点から見た靴下についてお話をうかがいました。
生産背景を知って、もっと靴下に興味を持って欲しい。
綾部夫妻は靴下の町、奈良県広陵町で育った幼馴染。
「町では靴下を織る音が聞こえて、内職屋さんを回る車が走っています。靴下は分業作業で、沢山の人の手と目が関わっているんですよ」と、生産について教えてくださいました。
靴下は何足も繋がった状態で筒状に編み上がり、それを一枚一枚バラす「抜き」、つま先を縫製するために裏返す「返し」、専用のミシンで「縫製」、表にひっくり返しながらざっと傷を見る「傷見」、靴下を金板に履かせ、蒸気をかける「セット」と、いくつもの内職屋さんを経てようやく工場に戻ってくるといいます。
工場にある70年程前の日本製の編み機のメーカーは今はなく、オリジナルで修理部品をつくりながら維持管理されています。「新しい機械に比べると生産量は少なく、職人がつきっきりで見ていないといけないけれど、ゆっくり編むことで糸に負担がかからず、耐久性や肌触り、履き心地の良い靴下ができるんです。」
人にも地球にも優しいものづくりを。
「靴下は、服とのコーディネイトを楽しむアウターでもあり、直接肌に触れるインナーでもあるんです」と、デザインだけでなく機能的な面も知ってもらいたいというお二人。
足の環境を考えれば、天然素材を使ったものづくりに行き着くといいます。
「綿はオールシーズン使え、靴下に必要な耐久性、摩擦に対して強い自然素材。吸水と放出のバランスも良くて、足の裏の油分を含んだ汗をしっかり吸収して肌に汗を残さないので、足にとってとてもいい環境になるんです。」
天然素材を真似て機能性を足していくのではなく、素材本来が持つ力をそのまま生かすシンプルな選択です。
踵の部分で色が切り変わる靴下「はんぶんこ」シリーズは、生産過程で余った糸も使いながら作られています。
「糸にも期限があって、余った糸は処分するしかないんです。そこで、編みきりで靴下をつくることに。糸がなくなったらおしまい。糸を残さないが基本です。」糸の組み合わせも職人任せで、箱を開けるまで色も数もわからない、その時々の面白さがあります。ものづくりは、使う人はもちろん、材料をつくる人、商品をつくる人、それを取り巻く環境についても考える必要がある。「どこかに負担がかかることなく、みんなが幸せを感じることを大切にしたいですね」
「一足来福」
靴下は、素材や形など用途によって様々ありますが、履き心地や感じ方は人それぞれ違うもの。
足元の冷えが気になる冬、体のコンディションに合わせた足元ケアを、店主の綾部さんに教えていただきました。
履けば福がやってくる。
そんな一足に出会えますように。
天然素材
心地よさと機能性をそのまま活かす。
さまざまな素材と、それぞれの特徴があります。
靴下のお手入れ
タンスに戻ってくるのが待ち遠しくなる靴下。
お手入れ方法、知っていますか?
生産背景から素材や形、知れば知るほど興味深い靴下。
身近なものですが、意識して選んでみてはいかがでしょうか?
お気に入りの一足に出会えますように。
「六本松のくつした屋さんHow’sThat」
店主 綾部 舜さん・光里さん
⚫︎六本松のくつした屋さん How’s Thatアパート
810-0044 福岡市中央区六本松1-4-11MM202
営業時間:11:00 〜 18:00頃/定休日:不定
⚫︎六本松のくつした屋さん How’s That平屋
810-0044 福岡市中央区六本松1-3-12
営業時間:11:00 〜 18:00頃/定休日:不定
定休日のご確認、お問い合わせは、ホームページ・LINEにてご連絡をお願いいたします。
▶︎「六本松のくつした屋さんHow’sThat」ホームページはこちら https://www.howsthat-shop.com/