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【ギャラリー建築日記vol.5】職人のこと。
建築中のギャラリー。
木と木が、まるで初めから組み合わさっていたかのように。
生きてきた場所が違うから、
その材料そのものが蓄えている力も違って、
そのクセさえも触って、読んで、合わせる。
工業製品にはない無垢の木の難しさと、
だからこそ存分に腕をふるえるおもしろさもあるらしい。
きっと、その仕事の最中は、普段の顔と違うんだろう!
どんな顔つきで木を見るのか、
どんな手つきで木に触れるのか、
その木から、どれだけのメッセージを受け取っているんだろうか。
製材された木材、
木の中心側を「木裏」、外側を「木表」という。
その裏表を使い分けるのは日本だけなのだとか。
確かに北米の木の外壁材のサンプルは、
木表も木裏も混ざってました(見る人が見れば一目瞭然とのこと)。
「木裏」と呼んで、その木裏が見えないように床や壁に使うなんて、
内裏の奥はやはり見えないようで、なんとも艶かしい。
(もちろん、木表を使う理由がちゃんとあります)
木は、私たちが認識しているより、ずっとたくさんの居心地の良さを作っている。
無意識の上にも居心地の良さを作っている!
それはやっぱり、「木」そのものもだけど、
それを活かしきる職人いてこそ。
でも残念ながら、その手つきを眺めているだけではわからないこと。
時代を超えて受け継がれるだけの理由がある。
未来工房には、それをもっとたくさんの人に知ってもらう責任があると思う。