完成
見学会

2024.05.16

未来工房通信

庭がある暮らし

季節の移ろいを届けてくれる植物たち。
日々、少しずつ大きくなり、艶やかな花をつけ、
時に枯れていく姿も美しいと感じる。

我が家の草木が、町並みに色を添え、
無造作に挿した庭の草花が、日常に豊かさをくれる。
小さくても、そんな庭を持てたなら、楽しみが またひとつ増えていく。

九州の木と漆喰の家「温故知新」の庭(2022/7)

庭が結ぶ縁

2022年5月にオープンした、モデルハウス、「温故知新」。
通りすがりの方が、足を止めて庭を眺めることも多く、「こんな素敵なお庭を作ってくれてありがとう。毎日見るのを楽しみにしているんですよ」と、思いがけない言葉をかけてくださる方も。このことを、庭づくりを依頼した成富石材造園のスタッフ・清水さんにお話しすると、「私も、花の手入れをしていると、よく声をかけられます。植物が引き寄せてくれるんでしょうね」と、にっこり。草花が結んでくれるご縁に嬉しくなります。

春夏秋冬は庭にある

絵画を見るのが好きという代表の成富さん。「じっと眺めると、絵の中の緑は一つではなく、たくさんの色や形があることに気付くんですよ」。同じ花でも違う品種を植えれば、葉の形や色にも差が生まれ単調にならず、地面に起伏をつければ奥深さを出せるといいます。手がける庭は、植物の素晴らしさをどういう形で表せるかを軸に、石の硬さと植物の柔らかさの対比、不均等な曲線、密に植える場所とあえて植えずに空間を作るなど、全体で庭の雰囲気を作り上げます。そして、「庭は、建物があってこそ」と、建物と切り離されないよう調和すること、花の香りや収穫、花がない時期も枯れていく姿も、四季を通して楽しめることを大切にしています。

暮らしに緑の草木を

ベランダでも鉢植えでも、草木を楽しむことに広さは関係ないという成富さん。庭の花を切るのがもったいないと言う方もいますが、命の見せ方の違いだけだといいます。「摘んで一輪でも飾ると、家と庭が繋がり、会話が生まれます。究極の言い方をすると、[家庭]って、[家]と[庭]って書くんですよ。庭づくりは、家族の住む場所、家庭づくりなのかもしれませんね」と、お話しくださいました。

一輪の花で、家の中に季節が舞い込むように、日常を豊かにしてくれる植物たちと、共に暮らしを重ねてみませんか。



左・成富義浩さん/右・清水麻也さん
有限会社成富石材造園
〒 841-0052佐賀県鳥栖市宿町1470-3
TEL:0942-84-3143
色々な表情で魅了する 植物の世界を愉しむ庭づくり。
庭園設計、施工・管理、草花の庭や寄せ植えなど、企業や個人宅様のお庭づくりも。
お気軽にお問い合わせください。

木々のおしゃべりに耳を傾けながら花を愛でる

「温故知新」の庭づくりは、その名前と家の佇まいから、日本庭園の技法を用いた和の中に、洋風の草花もプラスし100種類を超える植物が植えられている。
和も洋もどちらにも偏りすぎず、花の香や果実に四季を感じ、風に揺れ、枯れゆく姿も楽しむ庭。春夏秋冬、のんびりお散歩、どうぞごゆるりと。

❶イチジク ❷ブルーベリー(原種系)❸ヤマアジサイ ❹水鉢 ❺アメリカしもつけディアボロ ❻クチナシ ❼アーティチョーク ❽ライム ❾雨水枡の蓋を小石で目隠し

庭散歩
https://www.mirai-kohboh.co.jp/post-247/