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【ギャラリー建築日記vol.4】コミュニティの風景になる。
先日のブログ、「100年後も、そこにある建物を」の中で、 ギャラリー建築への想いをこう書きました。
大工、左官、建具・・・代々継承された技術で、施工され、 地域の人々のコミュニティの風景となり、
記憶に残り、やがて文化になる建物を。 コミュニティの中で継承される建物を。
ジブリの立体建造物展 図録より
コミュニティの風景になる、とは、いつもの日常の中に自然に在る、ということ。
ジブリ映画であれば、背景画の建物(ある時はメインの建物であったとしても)、 ということでしょうか。
そんな建物をつくる「素材」については、また次回述べることにして、 今回は、建物が完成した後の使われ方について、少し触れたいと思います。
先日開催した「やかまし村のマルシェ」。たくさんのお客様でにぎわいました。
私たちがマルシェを開催する理由は、
「営業したいから」「にぎわいを生みたいから」では決してありません。
(もちろん、未来工房に足を運んで欲しいという気持ちはありますが)
それ以上に、「暮らす」ということが、単なる「住む」とか「居る」でなく、
「生きる」とも言えるほどの豊かな時間になる、
むしろ自分たちの手でそうすることができる、ということを知って欲しいから。
だから、日常を豊かにする「モノ」「コト」を、
このマルシェをきっかけに知って、みなさんの暮らしに取り込むことができたら、
豊かな暮らしの場(家~まち)をつくる工務店として、こんなに嬉しいことはありません。
ギャラリーも同じです。 日常を豊かにする「モノ」や「コト」、さらに、いろんな「情報」や「人」との出会いの場。
まだ私たちに想像もつかないような、いろんな使われ方があると思います。 マルシェも開催されるだろうし、トークイベントがあるかもしれない、 英会話教室かもしれないし、コンサートかもしれない。 でもどれも、私たちの日常を豊かにするものでなければならない。 そして、この「豊かな暮らし」を知る子どもたちが大人になって、またその子どもたちが知って・・ コミュニティの風景とは、連綿と続く未来を紡ぎ出す場所。 豊かな日常にそっと寄り添う、背景のような場所。
ずっとそんな場所でありたい、それをつきつめていくと・・・
こんな素材を使うことになりました。(次回へ続く)