晴耕雨読×マイペースの家
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【ギャラリー建築日記vol.3】100年後も、そこにある建物を。②
【 地域工務店の役割って何だろう? 】
私たち未来工房は、住む人を真ん中に、 心豊かに、それぞれの暮らしを長く刻むことのできる家づくりを、 試行錯誤しながらも、一棟一棟丁寧に続けてきました。
それは、住む人にとっても作り手にとっても、実は少々骨の折れる作業が必要です。
住む人の想いや願い、子どもの頃好きだったもの、
過去・現在・未来をも見据え、たくさんの選択肢の中から一つずつ取捨選択を繰り返す・・・
そんな唯一無二の家づくりを繰り返し、ありがたいことに、
作り手である私たちの想像を超える程の豊かな暮らしを、たくさん見てきました。
家づくりとは、住まい手にとってその後の人生の彩りを左右する、ものすごく大きなできごと。
改めて、住まい人の皆さまに教えていただきました。
「家」は、ただ「住む」のではなく「豊かに生きる」ための場でなくてはならない。 それを、次世代にわたって、作り続け、守り続けることが、地域工務店としての大事な役割。
もっといえば、『地域に密着し、地域を豊かにする』。 その「地域」を、豊かで、安心して未来を描くことのできる、 活気に満ちたまちづくりの一端を担うこと。 未来工房にはそんな役割があるのではないか、そう考えるようになりました。
だからこそ、今回の「ギャラリー」。
大工、左官、建具・・・代々継承された技術で、施工され、 地域の人々のコミュニティの風景となり、記憶に残り、やがて文化になる建物を。
家づくりと同じように、地域の過去・今・未来を見据え、 地域の方に、ずっとそこに「あってほしい」と思ってもらえる、 いつも使っているように「使い続けたい」と思ってもらえる建物を。 100年後も、そこにある建物を。
地域の一工務店でしかない未来工房が、どれだけのことをできるのか・・ でも、「豊かな暮らしの場をつくる」と掲げている工務店である以上、 私たちには、コミュニティの中で継承される建物をつくる責任があるはず。
そんな考えのもと始まった、ギャラリー建築。 たくさん見た素材や建物を、昇華させることができた建物になったのか。 その答えは、まだこれからです。