完成
見学会

2025.03.11

NEWS

現場監督通信 vol.2「ストリップ階段」

こんにちは、未来工房の現場監督河﨑です。

今回は「ストリップ階段」ができるまでをお見せしたいと思います。

ストリップ階段とは、よく見かける箱状の階段とはことなり、蹴込み板(垂直に施工される板)や手すり部分に壁のない階段です。
スケルトン階段とも呼ばれます。
未来工房でもたまにみかけるストリップ階段、どうやって施工されるのでしょうか?

未来工房の工事現場では、工場であらかじめ加工され組み立てるだけの階段と違い、現場の寸法に合わせて材料を手刻みで加工するため、熟練した職人さんの技術を要します。
特にストリップ階段は、下からも上からも踏み板が見える状態なので、少しでもズレがあると隙間が空いたり、入らなかったりします。

▼手加工する職人さん

▼手加工された「ササラ桁」

この大きな木材は、階段の踏み板が差し込まれる「ササラ桁」というもので、これも現場で一本の杉の板に墨出し(線や印をつけること)を行い、鑿(のみ)や金槌(かなづち)、さしがねなど、様々な手道具を使って加工していきます。

加工が終わり、いよいよ踏み板を取り付けていきます!

ずらっと、踏み板が設置され、無事に階段がかかりました。

なんと、3人がかりで組み上げ。
裏から見た踏み板も、この通りきれいです。

手すりも現場に合わせて採寸し、アイアンで仕上げ、無事完成です!

工事現場や見学会で何気なく目にする階段も、こんな風に職人さんの技術とさまざまな人の手と、心配りによってつくられています。

見える部分も、壁に隠れてしまう部分も、同じように丁寧に。
ぜひ展示場や見学会で、細部にも注目してみてくださいね。